今日が屋久島特集最終回。
屋久島は1周100kmほどの小さな島ですが、そのなかに標高1000mを超える山が数十もある、まさに「洋上のアルプス」と呼ぶにふさわしい島。
そんな名峰だらけの島の山から一つ、日本百名山の一つで九州最高峰でもある宮之浦岳登山を紹介します。
標高は1936m。登山口の標高が1360mなので、単純に引き算をすれば600m弱の高低差ですが、途中、結構大きなアップダウンを繰り返しながら、長い距離を経て山頂に至るので、意外と手ごわい山です。
ハードな山ですが、山頂からの絶景はもちろん、途中も変化が多く、飽きることのない登山を楽しめます。
他の山でも同じですが、特に雨の多い島なので、どんなに天気予報が良くても、念のために雨具は持っていく必要があります。
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登山情報
山名 宮之浦岳
標高 1936m
山の位置 鹿児島県
登山難易度 中級者向け
アクセス
こちらの記事を参照に屋久島へアクセスしてください。
登山口まではバスが出ていません。また、島内中心部からは相当離れているので、タクシーを使えば相当な金額になるので、登山口までレンタカーで行くことをお勧めします。
道は比較的わかりやすく、舗装もしっかりしていますが、暗い中山中の運転なので注意しましょう。
登山の距離が長いので、夜明け前の出発が必要になります。
前日にレンタカーを借りておき、朝3時には起きてすぐ出発しましょう。
天気予報
屋久島は雨の多い島で、山岳地帯はなおさらです。登山的期は3~11月とされていますが、梅雨の間は外した方が無難です。
ヤマテンでは、屋久島、宮之浦岳の予報が発表されていますので、第一に確認しましょう。
予報ガイダンスで、上記に△で示したあたりの卓越天気、発雷確率もチェックしておくとより安心です。
1、ヤマテンで宮之浦岳の天気が「晴れまたは曇り」で、風速10m未満
2、予報ガイダンスで、「晴れ」で、発雷確率では無着
上記2項目がすべてそろっていれば登山日和である可能性が高いです。
1、ヤマテンで、宮之浦岳の天気が「雨」または「雷雨」、注意書きに落雷や、大荒れの文言がある、風速15m以上
2、予報ガイダンスでは、「雨」だったり、発雷確率が10%以上
上記2項目のうち1つでも当てはまれば登山は見合わせるか、そうなる時間より前に山小屋に入るか下山しましょう。
登山案内
淀川登山口。 登山口の時点で縄文杉より標高が高いです。この標高まで来ると、夏でも空気はひんやりとしています。
ここからまずは平坦な山道を20分ほど進むと、小屋にたどり着きます。
この降る小屋の近くには水汲み場があります。屋久島は水が豊富なので、からのペットボトルを持参すればほぼ困ることはありません。
ここで水を補給して、道を進んでいきます。
ここからは徐々に登りになり、本格的になってきます。
時々視界があけると天気が良ければ真っ青な空が広ります。
さらに歩いていくと、小花之江河と呼ばれる湿地帯にたどり着きます。
日本庭園を思わせる風情有る湿地帯で、朝日に照らされて水面が輝いていてとても綺麗です。
さらに歩いていくと、花之江河という、さらに大きい湿地帯にたどり着きます。ますます雰囲気が良いです。
このあたりで距離としては半分くらい。標高は1600mほど。ここからの本格的な登りに備えて、この絶景の中で小休止をとりましょう。
この登山道は、往路にも下りが多く、往路でロープをつたうような急な下りもあります。
実際登りだけを足していけば標高差は1000mを超え、距離も長いので体力的に中級レベルくらいになります。
小さな泉があってそこの水が滅茶苦茶綺麗で飛び込みたいくらいです。
ハードな登山道を登りっていくとようやく山頂が見えてきます。
しばらく歩いていくと、九州第2峰のくりお岳に到着。
標高1867m。ここまでくると山頂はあと一息。
上り下りを繰り返しながら、標高を徐々に上げていく登山道をなんとか登ってきて、ようやく山頂到着です。
宮之浦岳(標高1936m)は、日本百名山の1つ。その中で最も南に属する山です。
周りは屋久島の山々が広がっていて、その向こうには青い海が広がります。
屋久島の街は死角になっていてまったく見えません。
ここも縄文杉に負けないくらい魅力的なスポットで、お勧めです。
あとは慎重に山道を下っていき、再び登山口に戻ります。
下山後、車道から紀元杉を見ることができます。いったん車をとめて撮影しましょう。