先日から、沖縄のオススメスポットを紹介しています。
沖縄を訪れれば、青い空、青い海、人のやさしさに触れ、素晴らしい思い出を作ることができます。
ただ、そんな素晴らしい沖縄にも、かつて戦争の悲劇があったことを忘れてはいけません。
今日は、平和について考えさせられる沖縄のスポット、平和記念公園と、ひめゆりの塔を紹介します。
このページでは、すこし政治的な堅い話もします。
そして、平和を愛せないような人、たとえば最近ネット上でよく見る、通称「ネトウヨ」と呼ばれる奴らや、同じような主張をする人、戦前回帰のような政策を押し勧めようとする政治家たちに対しては、結構辛辣な表現を用いますのでご了承ください。
アクセス方法
平和記念公園には、那覇からバスで行くこともできますが、まず糸満まで行き、さらに乗り換える必要があります。
那覇から糸満までは45分ほど、糸満から平和記念公園までは30分ほど、ひめゆりの塔までは15分ほどです。
糸満から先は1時間に一本程度なので、時刻表要チェックです。
戦跡を巡るバスツアーもありますので、それに参加するのも良いでしょう。
レンタカーを借りると一番便利です。一番自分のペースで回ることができます。
レンタカーは那覇にたくさんあります。
上記リンクから検索すれば予約できます。
ナビ付きすれば、スポット名称を入れれば案内してくれます。
少し体力のある方ならレンタサイクルでも那覇から片道2~3時間で行くことができます。
平和記念公園
那覇から車でアクセスして40分。とても広い公園で、様々な沖縄戦移管するモニュメントや資料館があります。
平和の礎
沖縄では、1945年3月~6月にわたって、住民も巻き込んだ激しい地上戦が行われ、島民の4人に一人が命を落とすという大惨事がありました。
そんな沖縄戦で命を落とされた方々の名前が、一つ一つ刻まれています。
沖縄平和記念資料館
公園内にはたくさんのモニュメントや資料館がありますが、その中でも必ず行っておきたい資料館です。
沖縄戦の最中に起きた悲惨な事実を中心に、琉球王朝時代から、現在にいたるまでの沖縄の歴史を詳しく学ぶことができます。
沖縄では、琉球処分(明治時代に、日本が琉球を強制併合し、沖縄県とした史実)以降、現在も日本の中央の捨て石、差別の対象にされ続けています。
戦争では、米軍が本土に上陸するまでの時間稼ぎに沖縄が利用されたことにより、史上まれにみる地上戦になり、多くの命が失われました。
住民の避難もままならないまま、子供も含む住民が戦争に巻き込まれました。
この資料館を見ればそういった沖縄が受けた理不尽さを詳しく学ぶことができます。
資料館には、無残な姿の遺体の写真なども展示してあり、苦手な人は注意が必要ですが、戦争の残虐さを伝えるために必要な展示です。
できる限り史実から目を背けてはいけないと思います。
戦後、沖縄はアメリカの統治下におかれ、生き残った島民は捕虜として収監され、解放されたと思えば、いつのまにか自宅のあった場所が米軍基地になっていて、帰れなくなったという島民の方もたくさんいらっしゃると聞きます。
1972年、ようやく沖縄が日本に復帰しましたが、米軍基地は居座ったまま。
今現在でも多くの沖縄県民が願う、「基地のない沖縄」は、まったく実現していません。
それどころか、宜野湾市普天間の基地の返還の交換条件として、権力者の圧政により名護市辺野古に新基地を建設されようとしています。
ほとんどの県民が反対しているにも関わらずです。
そしてその反対のために頑張っている方々が、権力側から暴力を振るわれてけがをしたり、差別用語で罵倒されたり、犯罪者、テロリスト扱いされているというあまりにも理不尽な現実に怒りで胸が震えます。
そんな沖縄の現実を、果敢に配信し続けているのが、2社合わせて沖縄本島で90%以上のシェアをもつ新聞社、「琉球新報」と「沖縄タイムス」なのです。
しかしその新聞社もネット上を中心に心無い批判にさらされています。
「戦前の日本を悪く言うのは売国奴だ」「沖縄の新聞は偏向だ」「沖縄の二つの新聞はつぶせ」「もともと田んぼの中に基地があって、あとからそこに人が住み始めた」などと主張する人が、どれほど愚かであるのか、この資料館を見れば非常によくわかると思います。
このような差別をする人は論外ですが、知らず知らずのうちに、知識不足から誤解が生まれ、沖縄を差別してしまっている人もいるとおもいます。
そういった方には、ぜひこの資料館を訪れて学んで、誤解を解いていただければと思います。
一人でも多くの日本人が沖縄に寄り添い、今の沖縄が捨て石にされている状況が少しでも早く変わってほしいものです。
沖縄の新聞社について書いたオススメの本が、ジャーナリストの安田浩一さんという方が書いた以下の本です。
沖縄の現況がわかりやすく書かれています。
ひめゆりの塔
ひめゆりの塔は、平和記念公園から数キロ離れたところにあります。
ひめゆりの塔では、沖縄戦の犠牲者への哀悼の意を込め、花束を供えることができます。
平和記念資料館を訪れ、平和の大切さを感じた方はここで献花してください。
平和記念資料館を訪れてもなお、「戦前の日本を悪く言うのは売国奴だ」「沖縄の二つの新聞はつぶせ」などと思える人は、そのまま那覇空港へ行って、すぐに帰宅してください!そして2度と沖縄に行かないでください!