今日は昨日公開した、槍ヶ岳、奥穂高岳登山の共通のエリアである、上高地横尾までのルートを紹介しました。
上高地横尾ルートの案内はこちら。
横尾を早朝に出発した場合、体力があれば、一気に山頂直下の槍ヶ岳山荘までその日中に行くこともできますが、標準タイムで10時間ほど。標準タイムの3分の2ほどの時間で行ける自信がなければ、途中の槍沢ロッジで泊まり、翌日に山頂を往復して再び槍沢ロッジに泊まる、2泊3日の日程が良いかと思います。
横尾から、北へ行けば奥穂高方面ですが、ここでは東の方角を目指します。
登山案内
横尾~槍沢ロッジ
横尾を過ぎると、道が細くなり、登山道らしくなりますが、まだ傾斜は緩く、川のせせらぎをききながら気楽に登れます。
槍沢ロッジ到着。ペースがゆっくりな方はここで宿泊です。一気に槍ヶ岳山荘まで行く人も、この後はしばらく山小屋がないので、ここで昼食にするとよいです。
写真は山小屋のカレーです。大自然の中で食べると格別です。
槍沢ロッジ~天狗岳分岐
槍沢ロッジを過ぎると、本格的に登山道らしくなってきて、傾斜もきつくなってきます。
徐々に息が切れてきますが、周りの緑の景色に癒されながら、なんとか登っていきましょう。
私が昇ったのは10月上旬。おおよそ9月末から10月頭は紅葉が見ごろになり、登山道が色鮮やかに彩られます。
どんどん傾斜が強くなってきますが、我慢して登っていきます。
天狗岳分岐~山頂
天狗岳との分岐を過ぎると、さらに急こう配になります。天狗だけ分岐から槍ヶ岳山荘までは、距離は1.5kmほどで、標高差が700mほどあります。ちょっとずつでいいので頑張って登っていきましょう。
しばらくいくと、ラスボスの山頂が顔を出します。
登山道は岩がごろごろした道へ。これが本格的な登山道です!
白ペンキで○や→が書いてあるんでそれにしたがって高度をぐんぐん上げていきます。
槍ヶ岳山荘到着です。上高地から一気に来た場合はここで宿泊になります。
小屋付近からも十分絶景がみられます。山荘直下のペンキのルートで怖いと感じた方はこれ以上上には上がらない方がいいです。
そして、核心部、槍のてっぺんを目指していきます。
険しく急峻な岩場に、人が張り付いているのが見えます。鎖や梯子が連続する、慎重さを必要とするルートです。
3点指示(両手両足のうち3本は固定し、あとの一つだけ動かして進んでいく)で、ペンキに従っていけば絶対いけないルートではないです。
最後の垂直な梯子を登れば、上には。空しかありません。槍ヶ岳山頂です。
写真が曇ってて申し訳ありませんが、山頂からは北アルプスの山々が見渡せます。山頂は狭く、混雑期は長居せずにスムーズに下山しましょう。
槍ヶ岳山荘の夕食です。山小屋は登山の知恵袋。たくさんの山のベテランさんが集っていおますので、話を聞くと勉強になります。
私が行ったのは10月上旬。少し雪が降って幻想的になりました。
ちょっと空が晴れたときの山頂の景色です。雲海が神秘的です。
下りの核心部は登り以上に危険です。また、槍ヶ岳は一部一歩通行になっていますので、ルールを守り、正しいルートを安全に下降しましょう。
槍沢ロッジまでは急な下りで、膝も疲れているので慎重に下っていきましょう。
横尾までたどり着けばもう安心です。
あとは平坦な道を歩いて上高地を目指し、ゴールです。